深き海より、蒼き樹々の呟き

by 深海 蒼樹(ふかみ そうじゅ)

*

今年の桜事情

      2013/09/11

 今年の桜は早咲きで、福岡からいち早く届いた開花の知らせを皮切りに、東京では4月を待たずに散りはじめ、関西でも3月末で満開ということになっている。
 入学式の頃には桜がないなんてことに今年はなりそうで、なんだかそれはそれで新入生たちに申し訳ないような、寂しいような気もする。まだかまだか、いつ咲きそうだ? 早く咲け!と、囃し立てていたことなど忘れて、身勝手この上ないと思いながらも、入学・入社の季節に桜がないなんてどうにも納得できない気分でいる。

 よくよく僕らは忘れがちだけれど、そうだ、桜は、咲けば、散る。と言うよりも、桜に限らず、花というものはそういうものなんだけれど、散る花と言えば、真っ先に桜を思い浮かべてしまう。
 桜吹雪。それは、枯れて散るのではなくて、そのままの姿で散るからこそ、美しいのかもしれない。

 古(いにしえ)に、世の中に桜なんてものがまったくなかったら、春はもっとのどかに過ごせたのにな、と、詠ったのは、在原業平だった。

世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし
確かに、桜がなければ、こんなにも『桜、桜』と大騒ぎせずに、のんびりと春の陽気の中を過ごせるのかもしれない。
 しかしまぁ、年に1回くらいは花の咲いた、咲かないで、大騒ぎするのも悪くはないような気もするし、せっかくなんだから、『桜』ごときに一喜一憂する。それが、春なのかもしれない。

 - 雑感

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  関連記事

no image
はじめて、1ヶ月

 このブログもおかげさまで閉鎖することなく、なんとか1ヶ月が過ぎた。ブログ歴とし …

no image
ここから始めよう

 本日は、休日でした。以前から、今日は朝から晩までじっくりと、サイト制作に取り組 …

no image
あと2割

 11月中に、もう一編、「物語のようなもの」をアップしたかったんだけれど、どうや …

no image
僕にとって億劫で憂鬱なこと

 少し前から、僕を憂鬱にさせていたことが、たった今、一応解決した。  それは、本 …