深き海より、蒼き樹々の呟き

by 深海 蒼樹(ふかみ そうじゅ)

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姥桜って、褒め言葉だって知ってた?

      2020/03/23

 とある友人の書き込みで、思いもかけず「姥桜」という言葉のほんとうの意味を知った。

 どう言うことかと言うと、植物学的に「姥桜」というのは、葉が出るよりも先に花が咲く桜の俗称ということらしい。
 それはそれで植物学的にはまぁそういうことなのかってことなのだけれど、一般的に「姥桜」っていうのは女性を悪く言うときに使う言葉だと、僕はずっと思っていた。

  1. 若かりし頃はきれいだったけど、今は年老いて美貌を失った女性のこと
  2. 年甲斐もなく、女であることをことさらに強調するような、「老女」のこと
  3. わかりやすく言えば、みっともないエロばばあのこと

 まぁ、年甲斐もなくいつまでも自分は女の盛りでいるような勘違いした女性を馬鹿にするというか、揶揄するようなときに使うのが「姥桜」という言葉だった。

 ここで思い出したのが、「情けは人のためならず」っていう言葉だ。元来は、情けは人のためにするものではなく自分のためにするものだという意味だったのが、情けをかけたからといって(その)人のためになるとは限らない。場合によっては、情けをかけたがために逆効果ということもある。みたいな意味に転化していった話。

 「姥桜」という言葉もそんな変遷をいつしかたどり、元来の意味とはまったく反対の意味になってしまっていったようだ。
 想像するに、姥桜という言葉ができて以来、年を経るごとに「桜」という美しさを表す言葉よりも、「姥」という年老いた状態を表す言葉の意味のほうがまさってしまい、じょじょにその意味を逆転していってしまった。と想像する。

 では、「姥桜」の、本来の意味はどうだろう?
 実は、娘の盛りが過ぎてもなおいつまでも美しく色気の残っている女性のことを、「姥桜」と言うらしい。

 なぜかは自分でもよくわからないのだけれど、「姥桜」の本来の意味がいつまでも美しい女性のことだと知って僕はうれしい。大好きな桜にまつわる言葉が、女性の醜さを表す言葉ではなく美しさを表す言葉であったことに、なんだか安堵すら覚える。

 最後に付け加えておこう。桜の花が散り果てて花見をしたことすら忘れた頃に、もう一度思い出して桜の木を見て欲しい。花を咲かせて誰からもちやほやされる桜もいいけれど、誰にも見られていないのに健気に緑の葉を茂らす桜も、生命感があふれいていいものです。

 - ひとりごと, 日記みたいなもの, 雑感

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