深き海より、蒼き樹々の呟き

by 深海 蒼樹(ふかみ そうじゅ)

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姥桜って、褒め言葉って知ってた?

      2018/03/31

 とある友人の書き込みで、思いもかけず「姥桜」という言葉のほんとうの意味を知った。

 どう言うことかと言うと、植物学的に「姥桜」というのは、葉が出るよりも先に花が咲く桜の俗称ということらしい。
 それはそれで植物学的にはまぁそういうことなのか、ってことだけなのだけれど、一般的に「姥桜」っていうのは、女性を悪く言うときに使う言葉だと、僕はずっと思っていた。

  1. 若かりし頃はきれいだったけど、今は年老いて美貌を失った女性のこと
  2. 年甲斐もなく、女であることをことさらに強調するような、老女のこと
  3. わかりやすく言えば、みっともないエロばばあのこと

 まぁ、年甲斐もなくいつまでも女の盛りでいるような勘違いした女性を、馬鹿にするというか、揶揄するようなときに使っていたのが、「姥桜」という言葉だった。

 ここで思い出したのが、「情けは人のためならず」っていう言葉が、元来は、情けは人のためにするものではなく、自分のためにするものだという意味だったのが、情けをかけたからといって、(その)人のためになるとは限らない。場合によっては、情けをかけたがために逆効果ということもある。みたいな意味に転化していった話。

 思うところ「姥桜」という言葉も、そんな変遷をいつしかたどり、元来の意味とはまったく反対の意味になってしまっていったようだ。
 想像するに、姥桜という言葉ができて以来、年を経るごとに、「桜」という美しさを表す言葉よりも、「姥」という年老いた状態を表す言葉の意味のほうがまさってしまい、段々にその意味を逆転していってしまった。

 では、「姥桜」の、本来の意味はどうだって?
 娘の盛りが過ぎてもなお、いつまでも美しく色気の残っている女性のことを、「姥桜」と言うらしい。

 なぜかは、自分でもよくわからないのだけれど、「姥桜」の本来の意味が、いつまでも美しい女性のことだと知って、僕はうれしい。桜にまつわる言葉が、女性の醜さを表す言葉ではなく、美しさを表す言葉であったことに、なんだか安堵すら覚える。

 付け加えさせてもらうと、葉桜に姿を変え、それも落ち着いて誰にも見向きもされなくなった頃に、もう一度思い出して桜を見て欲しい。花を咲かせる桜も好きだけど、誰にも見られてないのに緑の葉を茂らす桜も、健気で生命感あふれていていいものです。

 - ひとりごと

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