深き海より、蒼き樹々の呟き

by 深海 蒼樹(ふかみ そうじゅ)

*

羊と僕と王国の譚(6)

      2013/09/11

 そろそろ、みなさんも気づいていることと思うんだけれど、この物語って、羊が家にやってきた以外なにも進んでないよね。いわゆる、物語らしいわくわくするような展開や意表をつく場面展開だとか、作者である僕が言うのもアレだけど、そんなものが致命的に、ない。しかも、羊は、ひと言も喋ってもないし。
 というわけで、ここはひとつ、作者である僕と、読者であるあなたで、今後のこの物語の行く末というか、展開について、そろそろ真剣に話し合った方がいいとは思わないだろうか?

 とは言え、僕からなんの提案もせずに、読者であるあなたにすべてをおんぶに抱っこというわけにはいかない。少なくとも、僕だって、一応は作者なわけだし。

 この物語の滞りを解決する策として、作者である僕は、次の4つを提案する。

  1. さっさとあきらめて、物語をやめてしまう
        いやいや、それを言っちゃおしまいだろ
        って言うか、そうしないための話し合いじゃないの?

  2. 僕と羊以外の、新たな、登場人物を登場させる
        本物のデリヘル嬢がやってくるとか…
        え? やっぱり、デリヘル頼んでたの?

  3. なぜ、羊が羊になったのかの謎を解く
        そうだ、実は羊はどこかのお姫様で、魔女に呪いをかけられ…
        みたいな。

  4. とりあえず、羊とヤッてしまう
        ん? ヤッてしまう?
        ヤッてしまったあと、羊と僕は更に愛し合うようになり、
        1年後にはふたりの間にかわいい赤ん坊もでき、
        いつまでもいつまでも幸せに暮らしました。
        めでたし、めでたし………、
        って、確かにハッピーエンドだし、きれいに終われるけど、
        それでいいのか? 

 というか、やっぱり、終わるのか?

いや、一応、つづく…羊と僕と王国の譚(7)

 - 物語みたいなもの, 羊と僕と王国の譚

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