深き海より、蒼き樹々の呟き

by 深海 蒼樹(ふかみ そうじゅ)

*

ドライブ!ドライブ!ドライブ!

      2013/09/11

 やっと雪が溶けて、春めいた日々がつづきはじめた頃、職場に向かう国道を走っていると、幾つもの動物の屍骸に出会う。
 最初の頃、それは不幸にも車に轢かれてしまった犬か猫だと思っていた。しかし、あまりにもその光景にでくわす回数が多いことと、その大きさがいつも同じであることに気付いて、
 国道でよく轢かれているのは何なんですか、
と、僕は義父に尋ねた。
 義父は、いたってのんきな声で、
 あれはタヌキだ、
と、答えた。
 イタチは滅多に轢かれないんだけど、タヌキはよく轢かれるんだ、と。イタチは脇目も振らずに国道を猛スピードで横切っていくから滅多に轢かれない。でも、タヌキは馬鹿なんだな。そのまま突っ切ってしまえばいいものを、車のヘッドライトが目に入ると、道の途中で立ち止まってしまうんだよ。わしも何度か轢いてしまったことがあるんだけど、明るい光がこっちに向かってくるけど、あれは何だろうなんて、立ち止まって小首をかしげて考えてる。
 本当に馬鹿だねえ。さっさと、渡ってしまえば轢かれずにすむのに。

 大きく急なカーブを廻り切ると、ちょうど正面、フロントガラスの向こうに、海が見えてくる。
 さっきまでアクセルとブレーキを交互に踏んで、猛スピードで曲がりくねった海岸線を走り抜けようとしていた彼女の緊張の糸が弛んで、ほっとひとつ小さく息を吐くのがわかった。
 決して上品とは言えない運転で捲れあがったスカートからは、きれいな脚が太腿まで露になっている。その脚はストッキングに包まれ、ほどよい色気と健康さを備えていた。もう少しだけ、海と彼女の太腿を交互に眺めていたくて、僕は押し黙る。
 女の運転する車で海の見える道を走ってみたい。ささやかな希望と夢。
 ひと回り以上も歳の離れた彼女は、簡潔に答えた。
 いいわよ、行きましょう。

 女房の実家に世話になるようになって、半年が過ぎようとしていた。何もない、最寄りの駅まで車で半時間以上もかかるような田舎町。  誰もが好奇心丸出しで僕に話し掛けてくる。こんな田舎にどんな理由があって来たんだと。
 憶測に基づく嫌悪と哀れみの色。都会で何かしでかして逃げてきたんだろうと、好き好んでこんな田舎町に来る者などいないと、自虐性を帯びた卑屈と、どちらにしてもろくなもんじゃないという結論。
 お前の田舎に帰ろうか。言い出したのは、僕だった。
 繰り返される上司との不毛な言い争い。一向に減りそうにない会社の借金。約束と反古。振り込まれてこない今月の給料。
 女房への言い訳。辟易として嘲るような女房の顔。お互いにお互いの顔に貧乏神を見た夜。

 皮膚と体毛。それが僕と僕でないものとの境界線だ。境界線は同時に僕の限界を意味しているように強く思えた。
 どこにもいけないからといって、それが何だって言うの?
 初めてのセックス。
 中学の担任の女教師は、僕の饒舌よりも、その手に握りしめたペニスを欲しがった。
 もっと奥まで。もっと、もっと。

 どこか遠くへ行きたいと思う。ここではないどこかへ。
 意味のない言葉遊び。どこかなんてどこにもないことを、僕は知っている。そして、たとえどこかへ行けたとしても、僕はまたどこかへ行きたいと願うだろう。
 空回りな言葉。空回りな言葉にすがりつき、慰められている僕。

 真実。
 それは、誰にとっての真実?
 僕の真実? あなたの真実? 万人の真実?
 そのどれもが真実で、そのどれもが真実でないことを知っている。
 そうだ、それが真実であるかよりも、どれが心地よく納得させてくれるかの、選択の問題。

 あんた、あやしいよ。
 興味と自分がその対象からはずれていることからくる嫉妬を混ぜた下卑た笑いを浮かべ、かろうじて女と呼べる女が言う。
 何が?
 女は僕には一生喋れないだろうと思われるようなこちらの言葉を器用に操りながら、僕と誰某ができてる証拠をまくしたてる。状況証拠。決定的なものは何もない。何もないから、女は面白おかしく耳障りなお喋りを繰り返す。
 女のお喋りを止める方法。
 僕は、女の夏物の薄いプリーツスカートの襞を、ゆっくりと撫で回す。張りのない老いた尻。
 身をよじって逃げるふりをしながら、やがて手がスカートの中に差し込まれるのを待っている、満足げに歪んだ、女の精一杯の笑顔。

 搾取するものと搾取されるもの。都会はそれを複雑に絡み合わせ巧妙に隠蔽し、するものとされるものの両方の感覚を麻痺させてしまう。
 田舎は露骨だ。金持ちは自営業か公務員と決まってる。それ以外の人間は、一生地を這って生きるしかない。恫喝と媚びと諦め。一度町を出た人間は、よっぽどでない限り戻っては来ない。家族と家を捨て切れなかった奴。人生のバカンスとして都会暮しを経験して帰ってくる、将来を約束された有力者と言われる者たちの息子と娘。
 男に捨てられ、子供の手を引いて帰ってくるしかない女たち。
 酒浸りになることでしか、夢は見られない。

 バスの到着を知らせるアナウンスが、煙って外も見えないような喫煙部屋に流れ込んでくる。ひとりの男が小指を立てて、物問いたそうな顔を僕に向ける。僕は黙って首を横に振り、煙草の臭いが大嫌いだという事務所で領収書に判を押すしか能のない、社長の愛人の不在を告げた。 男たちの間に安堵の空気が流れ、新しい煙草に火をつけようとする者もいた。この太った愛人がくるまでは、喫煙部屋などなかったらしい。浜の男たちは、揃って酒と女と煙草が好きだ。
 愛人になれなかった煙草嫌いな女は、煙草臭いのが嫌なら魚臭いのはいいんだろうと、事務所から倉庫へ、その日のうちに転属が決まったという。その女は慰めにやけ酒に誘ってくれた幾人かの同僚たちによってなぶり物にされ、その写真が翌日には会社中にばらまかれた。
 僕がここにきた時、色褪せかけたその写真を擦り切れた札入れから出してきて見せてくれた男がいた。男は盗まれたくないから、誰にも言うなよと、幾度も幾度もくどいほどに念を押した。
 女が胸を露わに揉みしだかれ、膝のあたりに下着をからませながらスカートの中に男たちの腕が幾本も入っている写真。女の両側からそれぞれ違う男の手が、その胸を鷲掴みにしている。
 男の激しい動きを表わすように、男の腰のあたりがブレて流れている、後背位で貫かれ、別の男のペニスを口にくわえた写真。
 どの写真の女も無表情で、喜びも悲しみの欠片も、そこからは読み取ることができなかった。
 女はやっとこちらの保育園に慣れはじめていた娘の手を引き、この町すら捨てていった。

 喪失感。手に入れては、またそれを失っていく。失うことの快感。そして、快感に伴う、耐え切れないほどの痛み。
 時の流れはいつも均質であるはずなのに、僕らはそれを均質だと感じることが出来ない。

 改札口に続く長いコンコースを歩いていく。前を行くたくさんの背中。後方から聞こえるたくさんの靴音。その何割かの人間が耳に携帯電話を押し当てている。会話に夢中になっているせいで、僕のすぐ前を行く女子高生の歩みが遅い。短いスカート。すらりとのびた脚。ふくらはぎには、幾つかの虫刺されのような痕があって、彼女をとても醜く見せる。心の中で舌打ち。
 女子高生をやり過ごしたいのだが、その左手にも歩みの遅い者がいる。スーツを着た男たちと、地味で堅い感じのする服を着た女たち。酔っているせいか、声が大きい。お互いを先生をつけて呼び合っている。
 くだらない駄洒落と、はっきりと見えるお互いの下心。恥知らずな大人たち。
 女子高生が携帯に口を付けて呟く。気持ち悪い先公どもが、乳繰りあってるんだよ。
 彼女の肩が、ため息に揺れる。

 出生届の用紙を見て、妻が泣いていた。
 どうした?
 声もなく、妻が用紙の、『死産』と印刷された部分を指差した。
 死産でも出生届を出さなくちゃならないんだね。それって、悲しすぎる。
 病室には3日前に産まれた僕らの娘が、妻のベッドの隣に置かれた小さなベッドで目を閉じていた。僕は彼女の側によって、彼女の鼻に耳を近付け、彼女の呼吸を確かめた。
 それからベッドに戻って静かに妻を抱き締めた。

 行くところがなかったんだったら、うちへ来ればよかったのに。
 妻と喧嘩になり、腹立ちまぎれにマンションを飛び出したのはよかったが、財布も何も持たずに出てきたことに気付いて愕然としたという話をした時、何でもないように彼女は僕に言った。
 普通は奥さんが出ていくもんじゃないの?
と、笑いながら。

 その時、気持ちよければそれでいいの。考える必要なんかないでしょ。
 圧倒的なものが欲しいと切望する時がある。圧倒的なスピード。圧倒的な音楽。圧倒的なものに呑み込まれ、包み込まれたい。

 螢が飛んでいた。堤防に自転車を停めて、僕らはそれぞれのサドルに腰かけ、その光を見つめていた。
 お互いにここで育ちながら、こんな広い川に螢がいるなんて知らなかったし、思いもしなかった。
 幼かった頃、僕らはもっと小さな川で螢を捕まえるのに夢中になった。
 重ねた唇。かすかな彼女の臭い。生まれて始めて、心の底から好きだと思った女。唇を重ねるたび、もっと深く愛し合える気がして、僕らは何度もキスをした。

 世の中の仕組みを教えてあげるわ。
 親切な女教師はスカートの中が見えるように、ゆっくりと脚を組み換えながら言った。
 私、ずっといい子だったわ。でも、気がついたのよ、ある日、突然に。いい子であることに何の意味もないことに。もう、悔しくて悔しくて泣いたわ。私のこれまでは何だったのって。すっごく損した気分よ。ずっと宝物だと思って大事にしていたものが、二束三文の何の価値もないものだってわかったときのように。それを大事にしていた私自身が滑稽で間抜けで、悔しくて悔しくて、それでもその間抜けさに気がついたんだからって自分を慰めようとするんだけど、それでもまだ腹が立って腹が立って泣き続けた。自分はこれからも取り返しのつかないほどの大損をしたって思えて。
 女教師は組んでいた脚を降ろし、少しづつ広げていく。ミニタイトなスカートがそれにあわせて、徐々に捲れあがっていく。
 私は君が気になって仕方がないの。たぶん好きなのよ。だから、教えてあげる。君が私みたいに世の中で損をしないように。

 待ち合わせの駐車場で、自分の車を降り、彼女の車に乗り込む。助手席に座ったとたん、車の芳香剤とは明らかに違う彼女の臭いが僕をとらえる。
 彼女の髪、丹念に描かれた眉のカーブ、開いた胸元、彼女のライン。
 運転席の彼女を一瞥して、僕は言った。
 今日のテーマは?
 ドライブレンジにギアを入れた彼女は、こちらを見向きもしないでフロントガラスの向こうの空に向かって言い放つ。
 峰不二子。
 車が急発進して、僕は強くシートに背中を叩きつけられながら、笑った。

 早く何者かになりたいと思っていた。
 自分は何者かになれると確信した日々。
 自分は選ばれし何者かであるかもしれないという若き日の幻想。

 ベルに答えてマンションのドアを細めに開けた彼女の化粧を落とした顔を見た瞬間、気持ちが萎えていくのがわかった。
 今晩、彼女と寝ることにはならないだろう。化粧っ気のないその素顔を、僕は拒絶と受け止めた。化粧するほどの値打ちのない男。

 携帯電話がミスタードーナッツのお弁当箱ほども大きかった頃、そんなものが掌に入るほどに小さくなって、ただ同然でばらまかれる時代が来るなんて想像もできなかった。
 現実は僕の想像力をはるかに越えていく。
 店で飲んでいると、どこかでいつも携帯が鳴っている。へたくそなカラオケよりも、そっちの着メロのほうがよっぽど気になる。携帯によって、誰かが誰かに密かに繋がっていると思える時、嫉妬心が湧きあがる。
 みんなうまいことやってるのに。

 十六の時、恋をした。その娘のことが好きで好きでたまらなかった。この世に彼女さえいてくれたら、他には何もいらないと、心の底から思えるほどに。僕の頭の中は、いつも彼女のことで一杯だった。
 今から思えば、僕はそれをこう言い換える。僕の頭の中は、いつも僕のことで一杯だった、と。

 見慣れない道、見慣れない町並。
 僕は今こんなところで「生活」を送っていますと、誰かに伝えたいのに、その誰かが見つからない。

 「喉が渇いた」
 自販機で煙草を買うために車を降りた彼女が、ドアを閉める直前に思い出したように言った。
 ポケットから取り出した小銭入れを、彼女に向かって放る。
 「まだこれ使ってるの? オヤジっぽいから、買い替えた方がいいって言ってるのに」
 「じゃあ、買ってくれよ」
 「えっ、何言ってんの、意味わかんない」
 最初に彼女は自分の煙草を買った。彼女自身のブランド物の最新作の小銭入れから小銭を出して。次に、古びた僕の小銭入れから小銭を出して、人さし指をしばらく自販機に並んだボタンたちの上に迷わせたあと、押した。
 片手に自分の金で買った煙草、片手に他人の金で買った缶コーラをもった彼女。彼女のけじめ。僕はふっと笑う。
 意味わかんない、
と、僕を見ていた彼女が、もう一度、そう言った。

 中古のデスクで埋まった、とてもきれいとは言い難い事務所の中に、彼女はいた。
 地味な白のブラウスに、濃紺のタイトスカート。この世に存在することさえ居心地悪そうに思える。
 重なった唇。僕の唇に答える彼女の唇。
 小さくて魅力ないでしょと、言っていた彼女の胸の膨らみを、掌で包み込む。まるでそこに、心があるように思えて。

 ぽつりとこぼれ落ちた言葉。
 私、11月は嫌い。
 彼女の顔を確かめる勇気がなくて、僕は振り返れない。ズボンのポケットに両手を入れたまま、鋪装されていない砂利道の数え切れない小石に聞かせるように、
 わかった。僕も11月を嫌いになる、
と、呟く。

 繰り返しの中で、日々が過ぎていく。
 昨日と今日の違い。
 違っているようで、違っていない日々。
 二度の転職。職種が変わり、住む場所を変えても、何も変わってないように思えてしまう。
 繰り返しの中で、何かを失っていくだけの人生。

 別れよう。
 火の気もない、冷えた台所で、僕は耐え切れずに切り出した。
 別れて、どうするの?
 どうもしない。
 どうもしないなら、別れなくてもいいでしょ?
 僕は、小さく息を吐く。
 嘘つき!私は、別れない。あなたを、どこにも行かせない。
 夜の静けさが、耳に痛い。
 どうしたの?
 妻の感情的な声に、幼稚園に通い出した娘が、尋ねる。
 どうもしないよ。さあ、お眠り。

 川の堤を、桜色が埋めていた。あなたが大好きだった桜。人目を避けて、二人で見にきたね。
 今年も、春が来て、桜が咲いたよ。いつか、人目を気にせずに、手をつないで歩けたらいいねと、あなたが笑った。今思い出すと、二度と二人で来ることがないことを知ってたかのような、泣き出しそうな寂しい笑顔だった。

 ひとことが、言いたかっただけなのに、たくさんの言葉の中に、そのひとことすら埋もれていってしまう。
 それは、僕のせいなのか?
 それは、どこまでも、僕のせいなのか?
 夜の帳の静けさに、僕は錆びついた言葉を握りしめ、立ちつくす。

 「君は、、何か勘違いしてるね」
 その人の顔に浮かんだ笑いを、どう名づければいいんだろう? この世界に、そんな笑い方があったなんて。
 「私は、説明なんて、求めてないんだよ。結果だよ、結果。君は、それを、ここに、持ってくるだけでいいのさ。簡単な話さ。そうだろ?」

 僕らはいっこうに帰ってこない母を待ちくたびれて、留守番に飽きていた。
 「駄目だよ、そんなに切ったら、髪の毛がなくなっちゃうよ」
 スカートを開いた形で、板の間にペタンと座り、新しく始まった散髪屋ごっこを楽しんでいたはずの妹が、いつまでも止まないハサミの音と、スカートに積もっていく自分の髪の多さに、ついに怖気づく。
 妹は、それでも髪を切ることを止めようとしない僕に、イヤイヤをして首を振り、感情を抑えきれずに大きくゆがんだ口元から嗚咽を漏らし、目からは大粒の涙を止めどなく流しながら、がむしゃらに僕をぶった。
 帰ってきた母は、妹の変てこな頭を見て、くすりとも笑わなかった。
 すたすたと僕に近づき、パンと、乾いた音を立てて、躊躇なく僕の頬を打った。
 「……が悪いんや」
 打っただけで無言で立ち去ろうとする母親の背中を追うように、僕はそう言った。
 パン、パン。
 振り向きざまに、鬼の形相の母親が、乾いた音を、二度響かせた。
 僕は、その勢いに負けて、肩から板の間に落ちていく。
 涙の向こう、板の間に落ちたハサミの鈍い光が、僕の眼を射る。

 「あなたは、彼のところに戻った方がいい」
 すっかり怯えて、茫然自失としたあなたに、僕はそう言いかけて、やめた。
 放たれなかった言葉は、存在しない。声にならなかった言葉は、存在しない。思いは言葉にならないかぎり、存在しない。

 うーみーは、ひろいーな、おおきいーな。
 いっーてみたいーな、よそのーくーにー。

 いつか燃料が尽きるまで、ドライブ!ドライブ!ドライブ!

 - 物語みたいなもの

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