深き海より、蒼き樹々の呟き

by 深海 蒼樹(ふかみ そうじゅ)

*

ほんとうに生まれて初めて草レースに出てみた話(準備編1)

      2017/08/09

 前回のほんとうに生まれて初めて草レースに出てみた話(序章)の続編です。
 まずもって思うのは、この(準備編)をリアルタイムで書かなくてよかったということ。
 どういうことかというと、
ちょっと調子のよかったときに、「よし、これで上位入賞まちがいなしだ」とか
「目標は完走なんてちっぽけなもんじゃねぇ、オレは勝ちにいくぞ」とか
「出場者リストを見て、よし前回も上位に入ってたこの人をマークすればいいんだな」とか
未熟な我が身の身のほどを知らずに、大口叩いてなくてよかったってことなのだ。あぶない、あぶないww

 僕の主な練習場所は、近所の公道だ。田舎なのでなにかないかぎりは、止まる必要はない。なぜなら信号機がないから。およそ20km以上。しかも、交通量も少ない。
 一度隣県の鳥取県まで走ったときも、信号機で止まったのは一回だけで70km走れたこともある。
 我ながら、なんて恵まれているんだろうと思う。こんなに恵まれているのだから、上達しないわけがない。………はずだ。
 しかも、もしも望むなら山だってそこらじゅうにあるので、上りの練習場所だってたくさんある。気をつけなければならないのは、時々道を横断していくヘビだったり、サルだったり、鹿だったり、熊だったり…。(真剣な話、サルと熊には会いたくない。一度ボス猿が牙を剥いて襲ってきて、必死で逃げたことがある。しかも、そのときの僕はヘルメットをかぶってアイウェアも身につけていたのだ。そんな格好でロードバイクが走ってきたら、普通気持ち悪くてよけると思うのだけど、そのクソ大きなボス猿は、なにを思ったのか身を翻して僕に向かってきたのだ。本気のダッシュで。小学生の頃に大阪人おなじみの箕面の滝にサイクリングに行ったことがあるのだけれど、そのときに友人がサルに肩を噛まれたことを思い出して、僕はボス猿に負けないダッシュ力で脇目もふらずにスプリントした)

 生まれてはじめてロードバイクに乗った30年くらい前には、急遽大阪から東京に転勤になった。そして、引っ越した先がたまたま品川区南大井で、初の日曜日に海に向かって走っていたら大井埠頭に突き当たり、大量の自転車乗りがいて驚いたのだった。その頃、大井埠頭がロードバイクのメッカだなんて知らなかった。インターネットなんてない時代だったし、自転車の情報は月刊誌で知るのが関の山だった時代だ。あの頃もっと自転車に関する情報が手に入っていればと、時々思う。
 あの頃は、トレインだって知らなかったし(見たけれどその意味は知らなかった)、ビンディングが出るか出ないかの頃で、僕はまだストラップでシューズをペダルに固定していた。

 そう思うと、今は自転車の情報がたくさんある。前回も書いたように、レースに出たいという思いが膨らんだのは、YouTube動画がきっかけだった。僕がエントリーしたはりちゅうのレースに関しても、たくさんの動画が公開されていて、コースやデータ(走行者のスピードやケイデンス、心拍数やワット数、道路の斜度までも)が簡単に知れる。はりちゅうのいくつもの動画を僕は見た。繰り返し見たものもある。
 はりちゅうの情報にかぎらず、ロードバイクの乗り方や練習方法についてもたくさんの動画が無料で公開されている。チームに属さずにソロで練習している僕にとっては、まことにありがたい動画だ。ただ一番感じたのは、見るだけで上達できる動画というものはない。あたりまえすぎるだろうか? 勿論、見るだけで非常に参考になる動画はたくさんある。けれど、実践せずには上達しない。しかも、一度や二度実践しただけではダメなのだ。(ということを、生まれてはじめての草レースを体験した後の僕は感じている。この準備していた頃は、それがじゅうぶんに理解できていなかったけど)

………つづく

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