深き海より、蒼き樹々の呟き

by 深海 蒼樹(ふかみ そうじゅ)

*

真っ白な紙の上に頭を載せて…

   

 ねぇねぇ、なんだかうまく伝わらないんだ、いろんなことがね。ひょっとしたらそれなりには伝わってるのかもしれないけれど、少なくとも僕は僕とキミの間にある微妙で済ませられないズレを感じている。そこであれこれ考えていたら、いい方法と言うか、こんなイメージが浮かんだんだ。
 まずは、少し大きめのテーブルを用意する。オシャレなテーブルなんかじゃなくていい。どちらかと言えば頑丈なテーブルがいい。
 そして、真っ白な紙を用意する。スケッチブックから1枚むしりとったっていいし、コピー機からA3用紙を引っこ抜いてきたっていい。でも、真っ白な紙だってことにはこだわらせて欲しい。
 次に、十分な重さと強度と大きさをもったハンマーを用意する。あまり重すぎるのはよくないけれど、痛い思いだけして結果を伴わないなんて失敗はしたくないんだ。
 用意した真っ白な紙の上に僕は自分の頭を載せるから、誰かそのハンマーで僕の頭を殴りつけてくれないかな。見事に僕の頭が砕けて、ほどよく脳みそが真っ白な紙の上にぶちまかれるくらいにね。
 そしたらほら、僕の頭の中にあったいろんなものが、キミもわかってくれるかもしれない。あぁそうだったのかと、キミが涙する姿を僕は見ることができないけれど。

 なんてことを、10代の頃はよく考えた。ぴったりな言葉はいつも僕をすり抜けていく。掴めそうで掴めたためしがない。きっとそれは今も変わらない。違うのは、僕自身が昔よりほんの少し辛抱強くなっただけ。
 ここにひとつ純粋な疑問がある。今僕の頭を真っ白な紙に載せてハンマーで殴りつけたなら、紙の上に散らばった僕は昔の僕と違うんだろうか?
 どうでもいい話だけどね。

 - ひとりごと

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

  関連記事

現代を芸術家がどう生き抜いているのかについて—会田誠の言の葉より

 きっかけは、単純に、会田誠さんの文章を読んだことだった。  会田誠 色ざんげが …

no image
新年早々、真っ白画面を出しました

 朝から、このブログのiframeの表示がされるようにと、テーマのfunctio …

no image
今日は何の日だっけ?

 今年はというか、今年も、1月から1年がはじまったわけなんだけれど、4月というの …

重症急性膵炎(2)-僕の病気

 前回の重症急性膵炎(1)-僕の病気から、すでに1年近くが過ぎたことになる。前回 …