深き海より、蒼き樹々の呟き

by 深海 蒼樹(ふかみ そうじゅ)

*

自惚れと言い訳と敵前逃亡

      2013/09/11

 「時間さえあれば、いつでも出来るさ」
 というのが、僕のいつもの、これまでの、言い訳だった。

 「やりたいんだけど(書きたいんだけど)、まとまった時間が継続的にとれなくて、書きだしてもなかなかつづかなくて…」
 「時間さえあれば、書ける」んなら、時間を作ればいいじゃないか。
 勿論、薄々は、わかっていた。時間があっても、書けないものは書けないし、書けないとわかってるから書かない。自分に書く力がないことを認めたくなくて、ただ逃げ回ってただけなんだ。

 このブログサイトをはじめて、もう少しで1ヶ月になる。
 決して、まとまった時間がとれるようになったから、このブログをはじめたわけではないし、今も、僕の自由な時間が大幅に増えたわけでもない。
 でも、この間、僕は、15本ほどのまとまった文章をアップした。新たに書いたものもあれば、以前に書いたものを書き直したものもある。  書くことは、時に、楽しい。特に、部分的には、すごく楽しい。でも、ひとつのまとまったものとして書きあげて、完成させることは、それが文章によらずなにごとにおいてもそうであるように、一定の困難を伴い、ある種の労力を要する。
 少なくとも、僕は、この1ヶ月、本当に久しぶりに、おそらくは数十年単位の久しぶりに、書くということに真剣に向き合ってきたつもりだ。そして、真剣に向き合った分、自分がいかに自惚れていたのかがわかったし、文章を書くうえで、すすんで学びたいことがたくさんあることもわかった。

 僕は、いったい、これまで誰に向かって、言い訳してきたんだろう?
 自分が誰かに期待されていると思うこと自体、ひどい自惚れだし、結局のところは、僕が僕に期待していただけの話なんだ。そして、期待はずれな書けない自分に失望しないため、傷つかないための、様々な言い訳。

 でも、僕にはもう、自惚れたり言い訳をしている時間は、ない。
 そんな時間があるなら、手を動かして、書いた方がよっぽどマシだってことに、気づいたんだ。
 ある朝、目が覚めたら、今までに読んだこともないような文体と物語ができあがっていて、天使が僕に、「キミが書いたんだよ、素晴らしいね」なんて囁いてくれる夢を、いつまでも見ているわけにはいかないんだ。

 - 雑感

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