深き海より、蒼き樹々の呟き

by 深海 蒼樹(ふかみ そうじゅ)

*

重症急性膵炎(6)—僕の病気

      2015/04/10

 次回の通院日まで、1ヶ月を切った。
 そろそろ、発症から4年と半年近くになる。
 次回の通院では、「検査なしで」と、主治医から言われている。
 半年ごとの通院で行われていた、画像診断も、もう不要とのことだった。

 正直、「検査なしで」と言われて、真っ先に僕の頭に浮かんだのは、「これで医療費がガクンと減るな」ということだった。
 これまでの通院検査の場合、血液検査+なにがしかの画像検査がセットになっていた。

 僕が受ける画像検査は、いくつかのパターンがあった。

  • MRI検査
  • CT検査+造影剤
  • CT検査(造影剤なし)
  • 胃カメラ検査
  • エコー検査
 ちなみに、この並びは検査費用の高い順で書いている。

 検査における精神的・身体的負担から言うと、胃カメラ検査が圧倒的ではあるけれど、費用面から言うとそうでもないのだ。
 僕が通っている病院では、検査用チューブの挿入は鼻からではなく、依然として、口から行われている。
 噂によると、鼻からの挿入の方が、嗚咽もなく、苦痛が少ないと聞いているのだけれど、未経験のためなんとも言えないし、鼻から入れれば、鼻の奥が痛いんじゃないの?と、単純に想像してしまう。
 たとえば、インフルエンザとか、感染症の検査で、綿棒みたいなものを鼻の奥深くに入れられる場面を思い出して、僕としては安易に同意しかねる。
 とは言え、機会があれば、試してみればいいとは思っているけれど。

 それと、僕は、まわりの人が同情してくれるほどには、胃カメラ検査が苦痛ではない。
 と言うと、僕が、鈍感な人間だと思われるかもしれないけれど、そんなことはないと、自分では思っている。
 しかしながら、まぁ、2ヶ月もの間入院して、毎日のように採血だの、点滴だの、検査だのと、痛いことをされていると、自ずとその痛みを回避する方法というものも身についてしまうものだ。
 とにかく、踏ん張って拒むような無駄な抵抗をするよりも、全身の力を抜いてされるがままにしているのが、一番だということを、僕は学んだ。
 脊髄麻酔を2回失敗された時ですら、とにかく、今の痛みは忘れて、力を抜くことだけに神経を集中させたものだった。
 抗ってみたり、怒ったところで、痛さが増すばかりだ。

 繰り返すが、次回の検査は、4月のはじめ。
 消費税が上がってすぐのことになる。
 勿論、医療費だってなんだって、8%になるわけで、なんだかやるせない。

ギブアップのタイミング(重症急性膵炎(7)—僕の病気)

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