深き海より、蒼き樹々の呟き

by 深海 蒼樹(ふかみ そうじゅ)

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重症急性膵炎(5)–僕の病気

      2015/04/10

 さほど食事制限を気にしなくても、それなりに大丈夫だろうなってことで、発症から4年あまりが過ぎた。
 カレーライス、食べてます。インド人が作ってくれるやつじゃなくて、家庭で作るような脂たっぷりのルーで作るようなやつ。
 ケーキとか、調理パンとか、食べてます。場合によっては、パンにバター塗ったりもしてる。
 チョコレート、好きです。板チョコ1枚とか、止まらなくて、食べきってしまいます。
 その後は、ちょっと痛かったりします。そして、反省したりもします。
 もしくは、いつかは食べられなくなる日がくるんだろうし、食べられるうちに食べるんだぁ、と、開き直ったりします。我ながら、下手な言い訳だと思いながらも。
 時には、そんな自分を思い返して、なんて食い意地の張った醜いオッサンなんだと、凹んだりもします。すぐに忘れて、立ち直ってしまうけれど。

 歳をとれば、誰だって、脂っこいものを食べたあとには胸焼けがしたり、胃もたれがするようになるもんだと思う。
 若い頃だって、食べ過ぎては、腹が痛いよ、なんて呻いてることが度々あった。
 だから、あまりにも全部が全部を、膵臓がポンコツになったせいにするのもアレだとは思いながらも、気にはなる。
 特に、そんなに脂をとった覚えがないのに、痛みが出たりするときは。もしくは、すごく気にして食事したのに、痛みが出たりしたときは。
 ほんとうに食べられなくなる日が、近づいているのかなと、勝手に思ったりもする。

 この4年間、まったく食べていないものは、クリームシチューだ。それは、元々、僕が、牛乳が飲めないせいでもある。
 コーヒーに入れたりだとか、卵をふんわりとするために入れたりとかっていうのは、全然大丈夫ではあるのだけれど、牛乳自体はまったくダメなのだ。
 それと、主治医からも、牛乳を飲むっていうのは、脂質が液体としてそのまま体の中に入っていくので、負担が大きいと言われた。ある意味、脂をそのまま飲んでいるのと同じことだ。
 だから、飲み物はそれがなにによらず、あまり一気に大量に飲まないようにはしている。一応だけれど。

  1. クリームシチュー
  2. 天ぷら
  3. 揚げ物

 手を出さないようにしているのは、そんなものかな。揚げ物は、たまに手を出してしまうけれど、天ぷらは怖くてなかなか手が出せない。
 揚げ物は、ものによっては我慢できなくて、手を出してしまう。衣を剥がせば少しはマシだとはわかっていても、衣を剥がすと美味しさは半減以上だし、剥がすのが面倒だし。
 あとは、炭酸飲料も、滅多には手を出していない。あれは、直接内蔵にくるのがヒシヒシとわかるので、やっぱり怖くて迂闊には手を出せない。手を出したときも、慎重に飲んでいる。
 アルコールは、これも元々まったくの下戸なので、飲んでいない。飲酒と言うよりも、お神酒なんかで、お猪口にひとくちでもなんて言われても、舐めてすらいない。そう言えば、正月のお屠蘇すら口をつけてもいない。なんだか、アルコールには、すごく恐怖心がある。意外と、飲んでも大丈夫だったりするんだろうか? 飲みたいとも思わないので、なんとも言えないけれど。

 2月からというよりは、先日から、脂を意識して控えるようにしている。あまりにも食事制限を無視しすぎている気がしてきたから。
 ひょっとしたら、それは食事制限を守ってるとか守ってないとかという問題ではなく、単なる加齢の問題なのかもしれない。
 それにしても、僕にできることと言えば、意識して脂質をとらないようにするってことくらいだ。そう言っていても、結局は、パン好きな僕が、パンをまったく食べずにはいられないし、チョコ好きの僕が、これから先まったくチョコを食べないなんてことも、考えられない。
 ただ、今後、カレーライスは、やめようと思う。特に、ルーで作るカレーは。(インド人が作るカレーは、炒めて作るから食べてもいいような気が、僕は勝手にしてる)
 インスタントラーメンも、やめる。インスタントでないものは、ひょっとしたら、食べるかもしれないけれど、とりあえずは、インスタントラーメンをやめよう。スープだって、飲まない。
 それから、揚げ物も………、できるだけ、やめよう。少なくとも、コロッケは、やめよう。トンカツは、あきらめきれないかもしれない。実は、ハムカツも大好きだ。年に数回のトンカツとハムカツをOKにするから、唐揚げをやめよう。よし、そうだ、唐揚げをあきらめよう。いや、あきらめたわけではないけれど、あきらめるようにしよう。
 炭酸飲料も、やめよう。炭酸の力で、スッキリとしたい日もあるのだけれど、よくよく思い出してみると、炭酸飲料を飲んだからって、そのあとスッキリしたためしはなかったはずだ。タバコと同じだ。それは、単なるスッキリするというイメージに過ぎない。
 タバコを吸ったからと言って、タバコを吸ったあとに、目の前にあった問題が解決されるわけではない。たぶん、それと同じだ。
 スッキリしたいという理由で手を出した炭酸飲料のせいで、大抵の場合、スッキリどころか、内臓の妙な動きが誘発されて、気持ち悪くなるのがおちだ。スッキリしたいという問題は、別の方法で解決するしかない。

 あと、10分足らずで2月が、はじまる。
 心して、暮らしていくとしよう。

重症急性膵炎(6)—僕の病気

 - 重症急性膵炎 ,

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