深き海より、蒼き樹々の呟き

by 深海 蒼樹(ふかみ そうじゅ)

*

「寒くなると、古傷がうずくぜ」というのは、どうやら本当らしい

      2013/12/04

 昨日と言い、今日と言い、僕のお腹にある、胆嚢全摘出手術による全長18cmの傷が、久しぶりに疼いて痛い。
 手術から、かれこれ1年半以上が経っているのに、どうしたんだろう?と、僕は、若干の不安を覚えつつも考えた。
 最初に思い当たったのは、少し前に、ストレスによる摂取障害に陥っていたことだ。とにかく、食べることを、抑えられず、かなりな暴食をしていた。
 しかし、ここのところはそれを反省して、食事には気をつけるようにしている。
 あの暴食の結果が現れだしたのだろうか?とも、思ったのだけれど、ふと、ここ2,3日の急激な冷え込みぶりを思い出して、はたと別の原因に思い当たった。

それが、
 「今でも、寒くなると、この古傷がうずくんだぜ」
という、ヤクザな台詞だ。
 古い映画なんかでよく出てくる、おなじみの台詞と言ってもいい。
 それは、ヤンチャをしてた頃の刃物傷だったり、体内に残った鉛の破片だったりするのだった。
 そして、大抵の映画の中では、少し斜に構えたような感じで、自嘲気味な照れくさそうな笑みを浮かべながら、そんな台詞を言うのだ。
 うん、渋い

 僕の場合は、単なる開腹手術でできた、縫合跡なわけで、渋くもなんともないわけだけれど、このヤクザな台詞が身にしみてわかることには違いない。
 確かにここのところの冷え込みによって、僕の傷は疼いているわけだ。
 もっと格好をつけて言えば、
 「オレの古傷が、寒さのせいで、むせび泣いているぜ」
と、言ってもいい。
 どんなに格好をつけて言おうと、肋骨に沿って斜めに切られた跡は、わかる人が見れば一目瞭然で、胆嚢摘出手術痕でしかないのだけれど、切られた跡には違いない。
 別に、ヤンチャをしたわけではないのだけれど、ある意味、内臓の癒着が予想されるために、この腹腔鏡手術全盛の時代に、わざわざ18cmも切られているのは、ヤンチャと呼んでいいのかもしれない。

 あぁ、しかしながら、こんなことでヤクザな台詞を言える仲間入りができるとは、思ってもみなかった。
 偏食や暴飲暴食、脂質の取り過ぎには、みなさん、ご注意ください。
 うっ、しかし、痛い。

 - 日記みたいなもの

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